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アウトドア~な温泉日記

資本主義経済の矛盾・・・

資本主義経済の破綻、限界が言われ始めてすでにかなりの月日が流れています、

さて資本主義の限界とは何でしょうか、


資本主義は人間の欲望をよく理解しており、

それを刺激することで世界中に広がっていきました、、

しかしそれは永遠に成長を続けることを前提とした仕組みでもあります、

世に永遠はなく経済はやがて停滞を始めます。


成長が止まると今まで表面に出なかった資本主義の大きな矛盾が顔を出し始めます、

さて資本主義の矛盾とは何か、

それは作り続け、売り続けなければならない矛盾です、

全体として必要な物が必要なだけある、

にもかかわらずまだ作り続け、売り続けなければ経済が成り立たない。


必要な物が必要なだけあるのだからもう作るのを止めればいい、

しかしそうはいかない、

作り続け、売り続けなければ雇用と収入が賄えない、

本来必要のない物を必要と思いこませて売る、

実際には必要がない物だから単価が崩れる、

単価が崩れると資本が利益を生み出さなくなる、

出資者は利益を維持するために雇用と支出を抑える、

すると末端まで金が回らなくなりさらに消費が落ち込む、

悪循環である。


永遠に作り続けることが前提の経済なのに、効率化を求める、

効率化が進めばそれだけ人手は余る、

格差が生まれ2極化していく、

全体として物が余っているのに貧困層には行渡らない、

これが資本主義の矛盾である。


物が余っているのにまだ作ろうとする、

本来必要のない物だから、売るために莫大な努力が必要になる、

資本主義の末路である。


現在の世界の経済に生産以外の広告、宣伝、販売に携わる人間がどれだけいるであろうか、

商品に付加価値をつけることのない、ただ売るためだけの職種がどれだけあるであろうか、

もはや物理的充足を求める時代は終わったのだ、

物は余っているのだ。


これからは成長なき改革が求められていく時代となることであろう、

成長を求め続ける限りこの矛盾からの脱出口はない、

冷静に考えてみるがいいのだ。


安い賃金で長時間働き、家にはただ寝に帰るだけ、

家庭を顧みず我武者羅に働き、手に入れたのは兎小屋のような小さな家1軒、

これが人間らしい暮らしであろうか。


必要がないのなら作らなければよいのだ、

やることがないのなら働かなければよい、休めばよいのだ、

さて、それができる経済はいつになったら来るのであろう。


物欲に視界を奪われ、盲目となった今の時代にはまだ無理であろう、

足ることを知り、行渡ることを知った時、

新しい時代が幕を開ける、今は時代の転換期なのだ、

物欲の時代から安らぎの時代に、目覚める時は今なのかもしれない。


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